2017/09/29
川崎病はどんな病気?いつもと違う子どもの症状に親が気をつけるべきこと
いつも元気いっぱいに遊んでいる子どもの様子がおかしい。熱も高く下がらないし…
ふと気がつくと発疹までも出て、普段では見られない症状も出ているけれど…。
病気でつらそうなわが子の様子をみていると、代わってやりたいほど心配でたまらないですよね。
ここでは、次女が5歳になってまもなく発症した川崎病の症状などを、当時を思いだしながら綴っていきたいと思います。
目次
発症1日目:夏風邪から緊急外来では誤診?手足口病かもといわれる
今から4年前の夏、次女のだーこが幼稚園の年中のころのことです。
普段はとても元気で活発なだーこが、しんどいとグズりゴロゴロと横になっていました。このときは熱っほいなくらいで、ほかの症状が出ていないので、風邪かと思い様子をみていました。
お盆の休みまえだったのもあり、風邪から持病の喘息を引ひっぱるのが心配で、かかりつけのA病院へ連れていくことにしました。
A病院では夏風邪と診断され、やっぱり夏風邪なんや…と今一つしっくりきません。
だーこは病院からもどると、よほどしんどかったのか、そのまま翌日まで眠ってしまいました。
発症2日目:熱がさがらず病院は盆休みのため救急外来で受診する
ボ〜っとして歩くのもつらい様子で、熱が39度ちかくありました。
私は夏風邪で熱があがっていると思い、おしりに解熱剤を入れて様子をみましたが、午後になっても熱はさがりませんでした。
病院もお盆休みだし…と段々と心配になり、救急外来でB総合病院へ行くことにしました。
意識がもうろうとしウトウトするだーこを抱きかかえ、数分の待つ時間がながく不安でたまりませんでした。
やっと呼ばれた診察では、このとき出ていた症状が手足口病に似ていたらしく、その可能性があると診断されました。
手足口病については、このころの記憶が断片的なため、うまく説明をすることがでないので、こちらの手足口病とはどんな症状なのかをご参照いただけると幸いです。
このとき、実際に出ていた症状が、
・38度をこえる熱
・両目の充血
・唇(カサカサにあれていた)と舌が赤い
・むくみ
・手のひらと足のうらにプツプツ赤い発疹
診断で手足口病といわれましたが、出ていた発疹は水泡でなく赤い発疹でした。
このとき、川崎病の5つの症状がほぼ現れていたのです。
けれど、この日の当直が耳鼻科の担当医師で、診断が難しかったのか見落としたのかはわからないのですが、このときは薬も治療もなく経過観察という診察で、何ともやりきれない思いでいました。
発症5日目:食事、水分も摂れず心配で受診すると川崎病の疑い
日付がかわっても熱はさがらず、数日間ずっと食事も水分もまともに摂れない状態がつづいていました。
容態の経過観察といわれ、高熱でつらそうなわが子に為すすべもなく、経過を見守るしかありませんでした。
そのあいだに、ますます衰弱はするし、時とともに治癒するのか信じられず不安でたまらなくなり、発症5日目の朝に経過を待たず、かかりつけのA病院に駆け込みました。
夏風邪と言っていたはずの先生は、目と唇、口のなかの様子をみて『ん?ちょっと待って…』と言い、だーこを寝かせ両手をもちあげ診ながら、『川崎病の疑いがあるから。紹介状を書くからこどもB総合病院へすぐに行って検査を受けて下さい』と。
川崎病とはどんな病気か
全身の血管、とくに小〜中くらいの太さの動脈に炎症が起こる病気です。日本では年間1万人以上の子どもがかかっています。主に4歳以下の乳幼児がかかりやすく、男の子にやや多くみられます。原因は何か
細菌、ウイルス感染や、遺伝的な素因との関連が考えられていますが、まだ原因はわかっていません引用文:gooヘルスケアかわさきびょう川崎病<子どもの病気>の症状や原因・診断・治療方法と関連Q&A
*写真でみる川崎病の症状と診断-どのような発疹が現れる?に詳しく書かれていますので、こちらもご参照くださいませ。
私は川崎病という名前しか知らない病名をつげられ、頭がパニック状態になり直後の記憶が飛んでしまいました。
ただ、主人に電話をし軽く説明だけをして、言われるまま紹介状を持ってB総合病院へ走ったのだけは記憶しています。
そして、紹介状に書かれたB総合病院は、盆休みのときに救急外来で受診した病院でした。
B総合病院に着くと私は、発症して2日目の診察で手足口病と診断に対して、
『手足口病だったのが川崎病ってなんなん?もし万が一のことがあったら、どう責任をとるん!!』と興奮と憤りを受付にぶつけていたのでした。
そのあとの行動は、睡眠不足とパニック状態だったことから記憶がうすいので、箇条書きで記します。
・駆けつけた主人と担当になる先生から今後の説明をうける
・1、2週間の入院をつげられる
・今後の治療予定
・入院中の説明
・ガンマグロブリンの同意書に記入する
この説明あとに、だーこは川崎病でそのまま入院となったのでした。
入院1日目:点滴が作用したのか食べものを欲しがるまでになる
B総合病院で1、2週間の入院予定となり、着替えを取りに帰ったり、付き添うために勤め先のマックに連絡をとり休みをもらったりと忙しなく病院に戻りました。
だーこはせまく仕切った病室に寝かされ、先生や看護婦さんに囲まれて処置をうけていました。先生から『今夜は水分も食事もできませんので…』と説明をされたのですが、、、
深夜勤めとだーこの世話で睡眠不足だったため、内容や記憶が飛んでいて記すことがでません・・。
わずかに覚えているのは、何の点滴だったのか、その点滴が作用してかは定かではないのですが、あれだけつらそうだったのに少し生気を取りもどし、だーこが何か食べたい・飲みたいとグズリ泣きわめいたこと。
聞きわけがなく、困って先生に伝えると苦笑いしながら『多分たべきらないでしょうから、おにぎり1つぐらいと、お水をひとくちなら』と許可をもらい、仕方なく与えたのを記憶しています。
ほんと、あのときは困りました・・。
入院2日目:ガンマグロブリン療法の開始で驚異的な回復と食欲
だーこは生気は取りもどりましたが、熱がさがりきらず、幾つかの点滴の管がつながれ、わきの下と頭に保冷剤をしておとなしく寝ていました。
ガンマグロブリンの点滴もはじまり、前日までの熱がウソのようにさがり、保冷剤も取れて、3日目あたりには食事がとれるまでに回復しました。
*ガンマグロブリンとは
ガンマ・グロブリンは血液中にあるたんぱく質で、免疫に関与し、多くのウイルス、細菌などを中和する働きがあります(抗体)。感染症をおこすと、その病原体を攻撃するために抗体が作られ、その病原体に特異的に働くガンマ・グロブリンが長期に渡って血液中に残ります。
びっくりしたのは、ガンマグロブリンの作用なのか?すごい食欲になり、もともと少食なので食事を食べきらないと思い、私の食事は頼まずいましたが、残すこともなく見事に大人の1食分の量をペロリとたいらげるほどでした。
おやつに、とんがりコーンを売店で買ってあげるとよろこんで、ほおばって食べていたのを思い出します。
その後の経過もよく、退院まえの検査にも異常がなかったので、入院から2週間後に退院することができました。
その後に受けている定期検査も異常がなく、次回の検査は6年生になったてから受けることになっています。
だーこ自身は、すこし虚弱ではありますが明るく元気いっぱいに生活しています。
ここまで、うすい記憶をたどりながら綴りましたが、当時は私自身も大変でしたけれど、だーこ自身も小さい身体でよく頑張りました。
たくさんの管をつながれ、免疫グロブリンの点滴の針や注射の針が痛くて『ママぁー!痛いよぉ~』と大声で泣き叫ぶ声が4年を経過した今でも耳に残っています。
おわりに
子どもの病気に対して、親として気をつけるべきこと…
風邪などの病気のとき、症状もなく高熱が続いたりと、様子がいつもと違うと感じたら、症状によってうける体力的な負担を軽くすること。そのためには、早めに受診することが重要だと思いました。
そして、連休や時間外に受診が必要な容態のときには、様子をみるのも勿論だいじではあります。
ですが、早急な対応で病状の悪化をさけれることもあると思うのです。
いつもと様子が違う、おかしいなと感じたとき、早めに受診をしてほしいと思います。